小さな国語塾のつぶやき
白紙に戻す
東京五輪では、新国立競技場に続いて、エンブレムも白紙に戻す形となり今朝の朝日新聞の一面には「五輪エンブレム白紙」という見出しが。「白紙にもどす(はくしにもどす)」とは【何も無いはじめの状態に戻す事。語源由来は「白紙」が、何も書いていない白い紙であることから 、元の状態に戻す。と言う意味合いで使う】国立競技場に関しては賠償金問題、エンブレムでは模倣疑惑などなどが残り、決して元の状態に戻るわけではなくわだかまりのようなものも残りそうだが。さて、「白紙にもどす」の同義語として「ご破算にする」「キャンセルする」「計画を取り下げる」などがあるが、「破」「キャンセル(取り消し)」「下げる」というこれらの文字から受ける印象はかなりのマイナスイメージがつきまとう。それに対して、同じ意味合いでも「白」という文字から受ける印象はマイナスどころかむしろプラスのイメージ。たとえ様々な波紋や問題を残したとしてもせめてこれからは前向きに動くためにも「白紙に戻す」という印象がいい言葉を使うことは理に適っている。同じ意味合いでも、言葉から受ける印象は大きく違う。場面に応じた適した言葉を選びたいもの。
2015/09/02 14:32
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