小さな国語塾のつぶやき
「言い得て妙」「人たらし」
昨日、友人からのメールに返信をしようと思ってあれこれと文章を打ち、その中に「言い得て妙」という表現を入れて送信。後でふと、自分は相手の表現が素晴らしかったので褒めるつもりで「言い得て妙」と書いたのだが、最近では「妙」という言葉は「奇妙」と言った具合に「変な」という意味で独り歩きしているなあということに気付いた。そもそもは「妙」という字は「このうえなく素晴らしい」という意味の方が多く、「奇妙」⇒「まれにしかないぐらいに素晴らしい、優れている」だったのが意味が変化してしまい「変な」「不思議な」となっている。同じように「女たらし」「男たらし」「人たらし」で使われる「たらす」は漢字で「誑す」と書き、巧みな言葉で騙したり、甘い言葉で誘惑することを言う、つまり「女たらし」「男たらし」というと異性を誘惑してもてあそぶという良くない意味なので、元々は「人たらし」というのはよくない意味であった。が、最近では「人たらし」とは『人の心を掴み、誰からも好かれる人』をイメージし、良い意味として使っている。言葉の意味の変化をキャッチしつつ、相手を選んで言葉を使わないと大きな誤解を招くことになると肝に銘じた一日であった。
2015/04/13 13:00
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