小さな国語塾のつぶやき
ネーミング
最近、男女間での職業間の区別がなくなりつつあり、呼び名も変化している。例えば「看護婦」⇒「看護師」、「保母さん」⇒「保育士」と言った具合に。この二つの職業に関しては一般的に「女性」が大半だったのだが、最近は男性も少しずつ増えてきたので呼び名そのものが変わった例。逆に、いわゆる「男性」の仕事とされている業界に飛び込んで頑張っている女性のことを特に賞賛の意味を込めて「~ジョ(女)」「~ガール」と命名することが多い。例えば「森林ガール」「林業ガール」「リケジョ」「トラガール」「ボクジョ」などなど。前半三つは読んだらすぐに分かるのだが、後半二つは読んだだけではよく分らない方も多いのでは?「トラガール」とはトラック業界で活躍する女性のこと、「ボクジョ」は土木関連の仕事で活躍してる女性のことなのだが・・・この呼び名はかなり不評とのこと。自身も「トラガール?トラ柄の服を好んで着るの?」「ボクジョってドボンって落ちるみたい」と失礼極まりない感想を持ってしまった。①特定の言葉から本来の意味とは関係ない想像をしてしまう(トラ=動物)②濁音が多いと響きが良くないという二点が評判を落とす原因だと思う・・・。ネーミングを考える時は本来の意味を保ちつつも発音、連想されるイメージなどなどを考慮に入れるべきだと感じる今日この頃。
2015/03/22 04:44
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