小さな国語塾のつぶやき
図式化
個別指導の塾講師や家庭教師というのは教えた数ではなく教えた時間に対してお金をいただく仕事なので、質問に対して長時間考えるわけにはいかない。それなりに長い文章でも瞬時…とまではいかなくてもそれに近い状態で答えを導いて解説している(あくまで中学生レベルまでだが)。逆に生徒の方が「どんな内容だったかなあ」と言った具合に一生懸命時間をかけてじっくりと読み込んでいる。では、この差は何かというと「内容を理解していない、しようとしない」ことに尽きる。実は答えはすぐに分かるのだが内容は分かっていない(そりゃ、そうだろう。全文を読んでいないのだから)。内容を分かっていないというと語弊があるかもしれないが、書いてある文章を瞬時に頭の中で図式化して答えに行きつくのである。例えば文中の言葉を使って「共感」=「同一化」=「映画や物語に感情移入して・・・」言った具合に。特に中学生ぐらいだと、難解な文章を四苦八苦しながら一生懸命一字一句読み込んで理解しようとして自滅というパターンが多いのだが、「内容が分からなくても答えが分かればいい」ぐらいの気持ち、図式をイメージということを意識すると短時間で解ける、しかも正答率がアップする。
2015/03/07 02:58
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です