小さな国語塾のつぶやき
記憶はセットで
中学生になるとほぼ全員「平家物語」「枕草子」、場合によっては「徒然草」「方丈記」の冒頭部を暗記させられる。必死で小テスト前に覚えて・・・しばらくすると忘れてしまうというパターンがほとんど。せっかく苦労して覚えるのだから、その時に「訳」「技法」も一緒に理解しつつ覚えると長く記憶に残り、また今後何かと役立つ。例えば①平家物語の「つひには滅びぬ」の「ぬ」は完了②「ただ春の夢のごとし」から「ごとし」は「~のようだ」という訳③徒然草の「あやしうこそものをおもへ」→「こそ」に続くのは「へ(エ段)」の已然形という3点をしっかり覚えておくと、別の作品で「ぬ」「ごとし」「こそ」が出てきたときに先ほどの冒頭部とリンクさせるとパッと正しい答えを導きやすくなる。つまり、一つ一つバラバラに覚えるのではなく、文を丸ごと・・・さらには訳も一緒にセットで覚えることが大切になるだろう。
2015/02/25 14:14
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です