小さな国語塾のつぶやき
熱い
「国語のこと、塾について話すときって熱くなるよね」と知人に言われる。自分では自覚は全くないのだが、先のコメントは一人ではなく複数人に言われるので間違いはないだろう(苦笑)。まあ、どうしても好きなものであったり一生懸命に取り組んでいる物事に対しては気が付かないうちに熱くなるものである。さて「徒然草」が好きだ!と言い切る作家、中野孝次氏は「徒然草」についての語り口がとにかく熱い!ご本人も著書の中で「偏った見方」だと自覚しつつも敢えて述べているのである。逆に「徒然草」を思い切り批判しているのが江戸時代の国文学者である本居宣長。「玉勝間」の中で兼好法師の意見に真っ向から対立している部分がちらほら・・・。当然、中野氏は本居宣長のことをかなり辛口で批評している。批評というものは一歩間違えれば悪口になってしまい、いい気分はしないが、きちんと論理的に筋道を立て、相手の人格ではなく相手の間違っている?行動の一部を指摘しているのなら聞いたり読むのに耐えうる。むしろ、読むと「なるほど、そういう見方もあるのだ」と妙に納得する。偏りすぎはよくないが、一生懸命の熱さは「かっこいい?」と思うのだが、いかに?
2015/02/16 13:20
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