小さな国語塾のつぶやき
ヒントは如何に・・・
詩や小説では人間でないものが話したり、人間のように描写されることが多い。テキストやテストに登場する、それらの代表作は宮沢賢治の作。普通に小説、童話として読むのは楽しくメルヘンチックな雰囲気でほんわかした気分を味わえるので最高なのだが・・・テスト類で細かいことを聞かれると途端に皆頭を抱えてしまう。昨日もある学年に宮沢賢治の作品の抜粋問題を解かせたところ、言い換えを探すのに一苦労。文中に「いちょうの木」が「お母さん」であることは書いてあったのだが、「お母さんが悲しくて前日に髪の毛をすべて落とした」という表現=「いちょうの葉を落とした」にはなかなかたどりつけなかった。というのが、文章から離れて「ええっと・・・いちょうの木はどんなんだっけ?」と実際のいちょうの木をイメージしてあれやこれやと真面目に考え始めたことが、なかなか答え絵に行きつかなかった一番の原因。知識が増えれば増える程、いい意味で熟考してしまうのだが、国語においては「ヒントは本文、問にあり!」ということを常に心がけるべし。問題を解く前にそのことを再確認すること!
2015/01/30 13:10
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