小さな国語塾のつぶやき
「サラバ」
西加奈子さんの「サラバ」が直木賞に決まった!つい先日読み終えたばかりの小説で、久々にインパクトがあり、しかも後味のいい作品が直木賞受賞したことは単純に嬉しいものである。喜びの記者会見で彼女は「編集の方のおかげで今の自分がいる。その方に恩返しをしたい。」「誰か1人に寄り添うような小説を書きたいです。」「信じるものに進んでいく」とコメントしており、お人柄がうかがえる会見であった。と同時に何年か先には十勝(教え子)から直木賞作家を輩出しうれし涙を流す情景がありありと浮かぶのである(笑)。「サラバ」の主人公に姉が語る言葉(著者である西氏の言葉であるだろう)が〈あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ〉である。まずは、自分の可能性を否定するのではなく信じることが一番の近道か。
2015/01/16 03:23
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