小さな国語塾のつぶやき
安全に関する諺
「急がば回れ」という諺は、「もののふの矢ばせの舟ははやくとも 急がば回れ瀬田の長橋」という歌がもとになっている。つまり「渡瀬船は早いけれど、強風時などは沈んでしまうという危険がある。急いでいるときこそ回り道のようだけれど橋を使いなさい」⇒「急ぐ時ほど安全で確実なやり方を選んだ方がよい」という意味。さて、確実な方法を選ぶという諺には「石橋を叩いて渡る」というのがある。「堅固な石橋を、さらに叩いて安全を確かめて渡ることから、用心の上にも用心をするという意味」。急ぐ時ほど安全な道(橋)を選び、さらには叩いて安全を確かめて・・・というのは完璧?だが「石橋を叩いて壊す」にならないようにしたい。ああだこうだと心配ばかり、さらには行動を起こさない言い訳ばかりを並べて動かないというのが一番よくないのではないか、動かないよりは多少危険を伴っても渡瀬船を使う方がマシ?と意地悪なツッコミを入れたくなる。ゆめゆめ(決して)「石橋を叩いて壊す」にならないよう心掛けたい。
2014/11/26 19:33
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