小さな国語塾のつぶやき
読書の秋
「秋といえば『読書の秋』」とばかりに暇さえあれば本を読んでいる。最近読んだ本で印象に残っているのが「いつか、あなたも」(久坂部羊著)である。9月に出版された新刊で、久坂部氏の今までの著書と比べると「医療」がテーマという点は同じだが、今回はほぼすべて実話に基づいているという点が違う。だから六つの物語すべて、あまりハッピーな終わり方はしないのだが・・・。登場人物の年齢等々はすべて変えてあるが、内容はほぼ実話ということで、きれいごとでは済まされない考えさせられるテーマばかりで本当に勉強になる。読書のいい点は、多々あるがその中で一番は「疑似体験」ができることだと思う。違う立場を疑似体験することによって様々な視点、考え方を学ぶことができる。むろん映像でも違う立場を疑似体験できるが、読書は好きな場所や時間でできるのが素晴らしい。ぜひ皆も「読書の秋」を楽しんでほしい。
2014/11/01 03:18
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