小さな国語塾のつぶやき
「~でよろしかったでしょうか」
「~でよろしかったでしょうか」という言葉に対して長年違和感を抱いている。飲食店においてオーダー確認、買い物のお会計時にかけられる言葉である。(「よろしかった」ってつい今しがたのことが過去?「よろしいでしょうか」の方が違和感ないのに、それだと上から目線と遠慮してる?)など様々な蘊蓄を頭の中でたれている。さて、この言葉について興味深い文章を見つけたので紹介する。「『よろしかったでしょうか』などと言われてしまったら、もう後戻りできないような気分にさせられる。(中略)異常なほどの配慮、恐怖感とでもいえるようなものの存在を感じる。結果として店が客に無関心であることと似てきてしまっているような気がする。」(金田一家、日本語百年のひみつ 金田一秀穂著)。客に対して丁寧な言葉づかいをする、店のマニュアルに従うということは大切だが、客に対して誠実な「気持ち」をこめて声かけするということが大切なのではないだろうか?
2014/10/20 12:03
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