小さな国語塾のつぶやき
漢字の意味を知る
社会や理科では漢字指定で答える場合が多く、それらを苦手とする小中高生は多い。また、張り切って書いたとしても間違いということも・・・。そういう話を見聞きするたびに惜しいなあと思うのである。なぜならば、いつも書いているように漢字はきちんと意味を持っており、熟語というのはきちんと意味を踏まえたうえで作られているからである。たとえば明治維新の「大政奉還」の場合。大きな政治の権利を奉りつつ(相手に敬意をはらいながら)朝廷に還(かえ)す・・・。還(かえ)すは「ふたたび」「かえす」「もとに」という意味があるので、この場合は単なる「返す」ではないのである。同じ漢字を使うものとして理科で出てくる「還元」もしかり。「還元」とは酸化された物質から酸素をうばい、元に戻すこと。何が言いたいか?要するに「還」という字の意味を理解すると少なくとも「大政奉還」「還元」が理解しやすいということ。機械的に漢字を覚えるよりも、時には意味を知るというのも意外と暗記の近道になるかも。
2014/09/16 10:42
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