小さな国語塾のつぶやき
青は藍より出でて・・・
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「青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)」【意味】青色の染料は、植物の藍から作られるが、その色彩は原料となる藍草よりももっと青い。弟子がその先生よりも優れていることの例え(荀子の言葉)。自分自身は、この慣用句が大好きである。自分が指導にかかわった若い子たちがどんどん成長して自分を超えて、新分野で活躍したり、これからの世の中を背負ってくれることが楽しみだから。とはいえ、例えば「先生、僕の行ってる(別の)塾ではアルバイトの先生は生徒にテストの点数負けるんですよ~」なんてことを聞くと「は?ありえない。言語道断!それでよく人に教えるなんて行為が出来るね」と軽蔑しているが。つまりケースバイケースや分野によるし、伝統を重んじる世界では「青は藍より・・・」なんて暢気なことを言えないかもしれないが少なくとも今の自分の立場においては、生徒たちの方が将来的には国語力がついて頑張っている・・・というのが理想。江戸時代の国学者である本居宣長氏も「総じて私が人を教えているのは、道理を明らかにしようという想いであって・・・。道理を思わないでむやみに私を尊ぶとすることは、私の本意ではない」と「玉勝間」に著している。生徒達から「先生古い~」と言われようがなんだろうが先人の素晴らしい教え(荀子や本居宣長)は引き継いでいきたい。
2017/01/21 03:07