小さな国語塾のつぶやき
八丁
「胸突き八丁 (むなつきはっちょう)」という言葉がある。意味は山頂付近の険しい登り道。転じて、物事を成し遂げるのに一番苦しい時期、正念場のたとえ。「胸突き」は、山や坂などのけわしく急なところで、もとは、富士山頂で、頂上まであと八丁(約872メートル)の最後の険しい登り道を言った。それが他の山についても用いられ、さらに転じて、物事の大詰めの一番苦しい局面の意で用いられるようになったもの。今日は公立高校の推薦入試。むろん、全員受かるわけではなく何人かが不合格となり、その場合は3月に一般入試を受けることになる。推薦を受けない中学3年生は一般入試の一発勝負に向けてまさに今が「胸突き八丁」の気分で頑張っている頃。泣いても笑ってもゴールは目前。体調管理をしっかりとして本番を迎えてほしい。さて、「八丁」のつく言葉と言えば「口も八丁手も八丁」という諺がある。この場合の「八丁」は、八つの道具を使いこなす程達者ということで物事に巧みなことを表し「八挺」とも書く。同じ字でもいろんな意味があるから面白い日本語。
2016/02/12 13:03
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